先日、ナショナル・ギャラリーでお話を伺った笹山先生の講義が、とても新鮮で楽しく、まだ強烈に印象に残っています。
一つは、先生のサッパリ、サバサバしたお人柄。
ちょっと誰かに教えたくなるようなマル秘のエピソード満載!
先生のサバサバ口調で聞くと、急に画家と作品が身近に感じられるから不思議です。
美術館に飾られている何億円もの取りすました絵が、とっても人間臭く見えてくるのです。
また、一つ一つ絵の見方を教えてくださるのも面白い。
同じ絵を近寄って見たり、20mぐらい離れて見たり。
見るべきポイントやゴシップ、謎の解き明かし、などなども!
びっくりしたり、感心したりの90分ですが、知識と記憶はしっかり脳みそに刻み込まれています。
大学の授業がみんなこんな風に面白かったら楽しかったのに・・と30年前を悔しく思うほどです。
そんな先生の夏の講座のご紹介です。
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ロンドン西洋美術史講座―東京
2010年 夏
今年は5月に、念願の「印象派ツアー」を行いました。印象派の活躍の場はフランス中に点在しており、その代表的な見所を網羅するために、「パリとその周辺コース」と「南仏コース」の2種類を開催しました。今回の東京での夏の講座では、これらのご報告を兼ねて、たくさんの写真と共に、モネやルノワール、ゴッホやシャガールなど主だった画家たちをご紹介させていただきます。折りしも、六本木の新国立美術館では、「オルセー展」が開催中。7月からは、東京藝術大学大学美術館で「シャガールーロシア・アヴァンギャルドとの出会い」も開催予定です。併せてご鑑賞ください。また、今年も東京の夏の恒例、上野の国立西洋美術館の見学を行いますが、こちらでは、イタリアはナポリから、「カポディモンテ美術館展」が来日しています。この展覧会では、イタリア・バロックの王道をいく逸品が来日予定。どうぞ、お楽しみください。
講師・笹山美栄
日時: 昼の部(11:00-12:30) ― 7月14日(水)、21日(水)、28日(水)
8月4日(水)、18日(水)、25日(水)
夜の部(19:00-20:30) ― 7月13日(火)、20日(火)、27日(火)
8月3日(火)、17日(火)、24日(火)
*会場の都合で、昼の部と夜の部の曜日が異なります。 ご確認くださいませ。
**7月30日(金)に行います国立西洋美術館見学の詳細は以下をご参照ください。
講義場所: LEN貸会議室<新宿・広川>http://www.len.co.jp/imgs/pdf/shinjyuku_hirokawa.pdf
東京都新宿区西新宿3-1-2 廣川ビルB1F
JR「新宿駅」南口徒歩6分 都営大江戸線・新宿線「新宿駅」徒歩3分
JR新宿駅南口を出られて、正面に走る甲州街道をまっすぐ笹塚寄りに歩いていただく方法が最もわかりやすくおすすめしております。
受講料: 一回3000
お申し込み方法: lah.japan@btinternet.comまでご返信ください。
お申し込み内容
お名前:____________________
ご住所:____________________________________
お電話番号:__________________
電子メイル:_______________________________________
水曜日昼の部:11:00-12:30 火曜日夜の部: 19:00-20:30
7/14(水) 7/13(火)
「モネとルノワール」
とかく並列されるこの二人の画家ですが、実はまったく異なった画風を持っています。。ツアーでは、モネが睡蓮の連作を描いたことであまりに有名なジヴェルニーを訪れ、また、ルノワールが頻繁に描いた「印象派の島」にあるレストラン「ラ・フルネーズ」でランチをとりました。我々は、絵の中に描かれた人物そのものになりました。
7/21(水) 7/20(火)
「オルセー美術館展2010」解説
大規模な改装に入っているパリのオルセー美術館から、後期印象派の作品を中心に来日中。今回の解説講義では、取り上げる機会のないセザンヌ、スーラー、ルソーを中心にご紹介します。
http://orsay.exhn.jp/
5月26日〜8月16日 於: 新国立美術館
7/28(水) 7/27(火)
「カポディモンテ美術館展」解説
イタリアはナポリの名門美術館から、ルネッサンスとバロック絵画が来日。特に、ヴェニス・ルネッサンスの大御所ティッツィアーノの名作や、女流画家アルテミシア・ジェンティレスキの逸品「ユディットとホロフェルネス」が楽しみです。これを機会に、この主題の絵画や彫刻を見比べてみます。
http://www.tokyo-np.co.jp/event/bi/capodimonte/
6月26日〜9月26日 於: 国立西洋美術館
7/30(金) 7/30(金)
日程と夜の部の時間が変則となります。
「国立西洋美術館見学」(上野)
東京では、毎年夏に「国立西洋美術館」の見学を行っています。ルネッサンスから印象派を経て現代アートまで。特に、ロダンの彫刻のコレクションは秀逸です。
夜の部の見学は美術館の開館時間の都合上、18:30-20:00で行わせていただきます。
昼・夜の部共、正面玄関前にご集合ください。
国立西洋美術館 〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7
http://www.nmwa.go.jp/jp/html/information.html
入館料420は各自ご負担いただきますよう、お願い申し上げます。人数が20名以上になりましたら、団体料金(210)が適用されます。
8/4(水) 8/3(火)
「ゴッホ」
日本でも相変わらず大人気のゴッホ。10月からは東京で再びゴッホ展が開催されます。今回は、5月に行いましたツアーで訪れたアルル、サン=レミ、そして、ゴッホ終焉の地となったオーヴェル・シュル・オワーズでの作品を中心にご紹介します。現在の様子を実際の写真でご覧いただき、ゴッホが描いた絵と見比べてみてください。
8/18(水) 8/17(火)
「ピカソとマティス」
永遠のライバル、ピカソとマティス。20世紀を代表するこの二人の画家の共通点や相違点を探ります。ニース近郊、ヴァンスの村にマティスが人生の集大成として装飾を手がけた「ロザリオ礼拝堂」は、今回の印象派ツアー「南仏コース」のハイライトでした。
8/25(水) 8/24(火)
「シャガール」
「南仏コース」のもう一つの見所はニースの「マルク・シャガール聖書の言葉美術館」でした。マティスと同様に、大変長生きをしたこの画家が、いかに20世紀という時代に翻弄されたか。困難に屈せず最後に行きついた極地は、誰も真似のできない世界でした。97年の生涯をたどります。
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*詳しくは笹山先生までお問い合わせください。
lah.london@btinternet.com